明日は今日です。
夢を見ているかのようでした。
いいえ、実際に夢でした。
彼とその友達である彼女は、昔話をするように夢を見ます。
二人は知り合いではなかったのですが。
どこへ行くのですか? 彼は言いました。
ちょっとそこまで 彼女は言いました。
そことはどこですか? 彼は聞きました。
そことはどこですか? 彼女も聞きました。
友達から借りていた携帯電話が鳴り響きました。
突然のことで、彼はびっくり仰天。
しかし、すぐに切れてしまいました。
着信履歴はありません。
勇気を振り絞って、走り回ります。
心臓がばくばくどきどき、震えます。
口の中は血の味がします。
疲れ果てます。
彼はときどき彼女と背比べをして、自分の方が高い、と鼻の下をこする。
彼女はまれに彼の胸を指差して、わたしの方が高い、と宣言する。
なんとやら。なんとやら。
今時ではないようだった。
深夜テンションに任せて
深夜テンションに囚われて
深夜テンションにあこがれて
深夜テンションに身をゆだねて