【図書館】図書館とは?
図書館とは、情報のテーマパークである!
私が司書講習を受けて衝撃を受けた内容があります。
それは谷本達哉先生が担当する「情報サービス論」という科目でのこと。
谷本先生は1回目の授業でこんなことをおっしゃったのです。
「図書館とは、“情報のテーマパーク”である!」
正直言って、私を含め受講生全員、ポカンとしていました。
「図書館は情報のテーマパーク」
これは、どういうことなのでしょうか。
図書館のイメージは?
皆さんは図書館へ行きますか?
司書講習を受けておいて何ですが、私はあまり行きません(笑)。大学の図書館でお昼寝するぐらいです。
本をよく読む方なら、図書館へ行くことも多いでしょう。
しかし、本をあまり読まない方は、図書館まで本を借りに行くことはないと思います。
実はこれ、もったいないことです。
皆さんの住む町にある図書館は、公共の施設です。
つまり、皆さんが納めた税金で運営されています。
それなのに利用しないのは、なぜでしょうか?
それは図書館が本を借りる場所、「本を読む場所」というイメージがあるからではないでしょうか?
実際の図書館は?
図書館には本があります。パソコンもあります。CDやDVD、フィルムなんかもあります。これらの中には何が入っていますか?
そうです。情報です!
本を読むために行くのはもちろんですが、何か必要な情報を得るために行くことを考えてみましょう。
図書館には、知りたいもの(情報)なら何でもあるのですから。
さらに、この情報は誰でも・いつでも・どこでも・自由に使えます。
図書館の利用は無料ですし、本を借りれば情報を持ち運ぶこともできます。
情報ならインターネットでもOK?
ここで「情報なんて、インターネットでも無料でいつでもどこでも誰でも使えるじゃん」と思われた方。
確かにそうですが、その情報、誰が書いたものですか?
情報を発信したご本人を確定することができますか?
何が言いたいのかというと、インターネットの情報には根拠(出典)がないのです。
もちろんしっかりと情報源を記されているものもあると思います。
しかし、インターネットではいつでもどこでも誰でも、その情報を書き換えることも可能です。
それに比べて図書館にある情報は、本という形あるものに記録されています。
ですので、安心して情報を活用できるのです。
図書館は、情報で遊べる場所!
小さい頃、親や先生に対して「なんで? どうして?」と質問攻めをしたことはありませんか?
そして決まって「これはこういうものなの!」と答えを押し付けられました。大きくなるにつれて、そういった「素朴な疑問」はなくなっていきます。ある程度知っただけで、理解したつもりになってしまうのです。ついに大人になると、今の子どもたちに同じことをしてしまいます。
そこで答えを押し付けるのではなく、考えさせるためにこう言ってみてください。
「図書館で調べてみなさい」
このとき図書館の使い方も一緒に教えてあげましょう。
すると宝探しのように知りたい情報を見つけ出し、知る楽しみに気づくと思います。
これは子どもに限ったことではありません。
知的好奇心は誰にでもあるので、大人も子どもも楽しめる「遊び」なのです。
つまり。
図書館 =“知りたい情報”を“遊び感覚”で発見・活用できる場所
=“情報のテーマパーク”
ということなのです!
また、図書館では情報を利用するためにサービスをしてくれます。
それが「本の貸出」と「レファレンスサービス(情報サービス)」です。
これらのサービスについては、また別の機会に。