電車の中で何をする?
節分の日にも、考え事。
「司書講習」の帰り、電車に揺られている私。
横を見ると、片手にスマートフォンを持った男性が三人、女性が二人。
むむ、と思った。
周りを見回してみると、多くの人たちが液晶画面とにらめっこしていた。
ふと思う。
スマートフォンや携帯電話がなかった時代。
電車に乗った人々は何をしていたのだろう?
今多いのは、スマホを見る、音楽を聞く、読書する、目を閉じる。
スマホと音楽プレーヤーがなかったら、読書と目を閉じるしかない。
読書は、本とか、新聞とか。
スマホで読書している可能性もあるけど、それは置いておく。
目を閉じているのは、寝ているかもしれないし、瞑想しているかもしれない。
考え事かもしれない。
携帯電話がなかったら、他に何をする?
広告を見る? 外の景色を楽しむ?
たまたま乗り合わせた他人同士、世間話する?
実際には、どうだったのかは知らない。
ただ、気になるのは。
今の人たちが、何者かに取り憑かれているのかと思うぐらい、四角い画面に目を落としていること。
その先には、何があるのだろう。